旅は突然したくなるものだ。
GW前のある日、ふらっと松阪競輪場へ行ってきた。電車で自宅から4時間。鉄ちゃんの私にとってはちょうどいい時間である。近鉄電車に対していろいろ書きたいものだが、ここは競馬のHP。自重します。
松阪へ行く前に伊勢に寄った。目的は伊勢うどん。昔、参宮線への乗り鉄のときは食せなかったので今回は食べてみようと思っていた。これは見た目からして関西人には合わない。ざるそばのつゆを入れたかのような濃い汁(新福ラーメンの汁を想像していただけると分かりやすいでしょう)。しかし見た目に反して味は濃くない。(それでもうす味しかダメっていう方はダメでしょうな)毎日は食えない味だと確信。やはり主食は大阪のコシのまったくない薄味うどんである(余談だが、伊勢うどんは大阪のうどん以上にコシがない。だから食べにくい)。
うどんを食べただけで伊勢を後にした。次は松阪に用がある。といっても競輪ではない。今度はラーメンである。松阪といえば牛である。事実、松阪駅前には高級ステーキハウスや高級焼肉屋が連なった通りがあるのだ。その通りの一角に目的のラーメン屋がある。
「松阪来てもラーメンか!」と言われそうだが。ここは松阪一の人気ラーメン店らしい。
名物は「松阪牛入りラーメン(笑)800円」。貧乏な私はこれしか松阪牛を食う方法がないのである。どうせ競輪なんか当たらんしね。味はまず牛は旨い!これが高級和牛というやつなのか!!牛スジとはえらい違いだ!ラーメンは尾道ラーメンよりもあっさり。これで牛がはいっていなかったらどうなるんだ。病院食よりも薄くなるのではないのか、と思ったが関西人にはピッタリの味付けだ。
短時間でメシをたらふく食った(ラーメンは池袋・大勝軒級のボリュームがあった)ためフラフラになりながらもなんとか競輪場に到着…。今日は松阪記念(GV)の最終日である。私事ではあるがこれで全競輪場47場中23場回ったことになる。生きているうちに全場制覇を成し遂げたいものだ。この競輪場今まで訪れた競輪場の中で1、2を争うほどしょぼい競輪場であった。なんと入場門が1つしかないのである。向日町でも2つあるというのに…。
みどころはもうひとつあった。風変わりな自動投票機があったのである。普通自動投票機というやつは客がマークカードを機械に挿入するのであるが、これは客が金を入れてから機械の下にあるボタンで買い目を選択するという、言ってみれば口頭窓口の機械版である。その名も「ちょっくん」。この機械だけは締め切り後3分くらいたっても車券を売っていました…。